|
|
|||
基本的に生き餌(虫)を用意することになります。 慣れれば冷凍餌も食べてくれるかもしれません。
頻度としては、個体の状態にあわせて、コオロギの場合一日1〜3匹くらいです。 痩せてくるようなら増やして、太リすぎるようなら減らしてみます。 毎日ではなく1日おきや、毎日あげつつたまにお腹を休める絶食日を入れるなどしてもいいと思います。
・餌の種類 彼らは口に入りそうな虫なら大抵食べてくれます。
・コオロギ 爬虫類飼育の定番。 SSサイズ(3令くらいかな)あたりが食べごろサイズ。 あまり大きなコオロギは食べられないので、ヤモリだけ飼っているのなら、育てて産卵させるよりこまめに買いに行ったほうがいいかも。 まずは生きたコオロギで慣らして、その後冷凍コオロギに移行というプランも。
・ミルワーム コオロギは飼うのが面倒・・・という人には人気かも。 ペットコーナーがあるところなら大抵置いてある。 冷蔵庫に入れておけば一年中好きなときに与えられて、たしかに手軽。 ただ、個体によって好き嫌いがあるのか、我が家では不人気。 置き餌しておいても、大抵残されている。
・蛾 クモ・カゲロウと並んで野外採取餌の定番。 野生のヤモリもこれをメインに食べているのかな。 なお、毒がある種類はそう多くないものの、割とどこにでもいるので注意。 ヤモリは平気で食べるが、人間はひどい目にあう(経験者談)。 採取するつもりなら毒のある種類くらいは頭に入れておこう。
・クモ 野生のヤモには人気のようですが、我が家ではクモは益虫として保護されているので与えていません。 与える場合、ヤモリに対してクモが大きいと毒牙にやられる可能性も捨て切れませんのでご注意を。
・ハエ その辺を飛んでるやつの他にも、釣具屋さんで「サシ」として幼虫が売っている。 幼虫はものすごく消化が悪いようで、食べてもそのままの形で出てくる(もちろん死んでいるけど)。 あと、あくまで釣り餌として生産されているので、ホルモン剤等が心配かも(我が家では悪影響は出ていない)。 常温で放っておくと勝手に成虫になるので、そこが食べごろ。 密閉できるチャック付きの袋などに幼虫を小分けして、成虫になったら袋の中で羽をもいでおく(逃げられると厄介なので)。 一日に数匹ずつ、冷蔵庫から幼虫を出して小分けしていくと、毎日羽化したての成虫が手に入るかも。
・蚊&ユスリカ 夏に限らずどこにでもいるが、欲しい時にはなかなか見つからない。 手でパンっとやるとバラバラになりがちなので、我が家では電撃ラケットを常備している(安いし便利。あと、蚊取り線香が爬虫類にもあまり良くないようなので)。 捕獲後はピンセットで目の前に持って行ってあげる。
・青虫 変にトゲトゲしていなくて、十分飲み込める大きさなら、柔らかくて好物の様子。
・ワラジムシ ダンゴムシに似ているが丸まらない方の人。 カルシウムが豊富らしい。 飼育初期にあげてみたが食べなかった。 今なら食べるかもと探したが、寒くなったので隠れてしまった。ううむ・・・
・アリ 蟻酸・大アゴ・堅いの三重苦。 おそらく食べないでしょう。
・冷凍餌 我が家では冷凍コオロギをメインであげています。 管理の手間がかからないので非常に便利です。 最初から冷凍餌に飛びつくヤモリもいますが、普通は生き餌からだんだん慣らして、さらにピンセット=餌だと刷り込ませ、ようやく切り替えられるものだと思います。 うちの子達は捕まえた時は幼体だったので結構短期間で成功しましたが、逆に成体だとうまく餌付いてくれないかもしれません。
↑いらない鍋にお湯を張り、耐熱性の小型タッパーにコオロギを乗せて温めるの図。
与えるときには、湯煎で十分くらい温めます。 餌の大きさにもよるので、指で触って冷たさが伝わってこなければ大丈夫です。 芯が凍ったままのものや、完全に茹で上がって熱々のものは消化系にダメージを与え拒食等につながります。
・栄養の添加 カルシウムやビタミンはなるべく添加しましょう。 餌はコオロギメインで育てる方が多いと思いますが、コオロギばっかりずっと続けていると栄養に偏りが出てしまいます。 ヤモリにとって不足しがちなのはカルシウムで、カルシウム不足はくる病を引き起こしてしまいます。
また、週に1〜2度、カルシウムの吸収を助けるビタミン剤の添加もおすすめします。
注・別にコオロギの栄養価が蛾と比べて劣っていると言っているわけではないですよ。 人間だってトマトだけ〜とか牛肉だけ〜で一ヶ月健康に過ごすことはできません。
粉末タイプなら餌にまんべんなくまぶして与えます。 我が家では綿棒の空き容器に適量入れておいて、餌タイムにはその中にコオロギを入れてシャカシャカしています(蓋をするのをわすれないように)。 ↑こんな感じ。「mv」はマルチビタミンの略。
・ピンセット給餌について 慣れればピンセットから食べるようになる個体もいますが、その個体の性格やヤモリとの接し方によってはピンセットを嫌がり続けることもあります。 ピンセット給餌に慣れた個体ならば、「マジで!?ごはん!?」みたいな顔をして飛び出してきますので、給餌量管理にも便利です。 すごい勢いで飛びついてくるので、怪我をさせないように先のとがっていないものを選びましょう。
|
||||
|